都市ガスについて

都市ガス(天然ガス)とは

環境に優しいクリーンエネルギー社会のエネルギー基盤を支える天然ガス

地下約5,000mに眠る天然ガス。都市ガスの原料でもある天然ガスは、化石エネルギーのひとつで、1億年以上前の動物や植物の死がいが長い時間をかけて分解してできています。目に見えず、臭いもしない気体です。ガス田では、特殊なパイプで掘り進められ、天然ガスを採掘しています。当社の都市ガス は、海外から輸入している液化天然ガス(LNG)と国産天然ガスを混合したガスを受け入れることにより、更なる安定供給を図っています。

都市ガスが送られてくるまで

都市ガスが送られてくるまで

  1. ガスプラント
    国産天然ガスは、新潟県長岡市の大地の地下約5,000mのガス田から最新の技術で採掘され地表へと導かれ、精製してからパイプラインにより私たちの街へ送られています。
  2. LNG基地
    海外で採掘された天然ガスは、マイナス162℃に冷却し、LNG(体積が1/600になる)にて日本へ運びます。LNGは日本で再び気化されパイプライン 送られています。
  3. ガスホルダー
    ガスホルダーは、季節や時間によって変動するガスの使用量に対応するため、一時ここに貯めてから使われる量に応じて送り出すことで、安定的に供給する役割を担っています。
  4. 整圧器
    整圧器は、ガスの圧力を調整する装置です。各地域に設置した整圧器でご使用に適した圧力に減圧し、お客さまに供給しています。
  5. ガス導管
    腐食に強く、地震に強いガス管として「ポリエチレン管(PE管)」の入替を促進し、地震による被害の軽減に努めています。

パイプライン

パイプライン

新潟からのパイプラインは本庄市から伊勢崎市・桐生市を通って足利市へ、足利市からは佐野市・館林市までつながっています。
これらのパイプラインが都市ガスを絶え間なく送り続けています。

川を渡るパイプライン
川を渡るパイプライン

快適な暮らしをカタチにする都市ガス

都市ガスはどのようなところで使われていると思いますか?
お風呂に、暖房に、料理にと、都市ガスはいまや暮らしに欠かせないエネルギーとなっています。皆さまが生まれるずっと昔、ガスが普及していない時代は、かまどや火ばち、まきのお風呂など「火」を使った生活が中心でした。ガスが日本に伝わってから140年余り。いまや都市ガスは全国2700万件の家庭で使われるエネルギー。快適な暮らしをサポートする縁の下の力持ちです。

街中で使われている都市ガス

都市ガスは家の中だけでなく、街でもたくさんの場所で利用されています。たとえば、レストランのキッチンでも都市ガスの炎が使われていることがほとんどで、他にも工場では高温度が必要な熱処理技術に活用されたり、ショッピングモールや病院、学校などでは冷暖房用としてガス空調システムの普及が進んでいます。また、都市ガスで発電するガスコージェネレーションも普及が進み、その使い道はより広がっています。

街中で使われている都市ガス街中で使われている都市ガス

天然ガスは、いちばんクリーンな化石燃料

燃焼時の排出量の比較

都市ガス(天然ガス)はメタンを主成分とする無色透明のガスです。大気汚染の原因となる窒素酸化物や硫黄酸化物もほとんど発生しません。また、他の化石燃料に比べ燃焼時のCO₂の発生が少ないことから、低炭素社会の早期実現に向け、有効なエネルギー源として期待されています。さらに人体に有害な一酸化炭素を含んでいないことから、人と環境にやさしいエネルギーと言えます。

燃焼時の排出量の比較